誰が社会・経済を動かしているのか

今回の新型コロナウイルスの影響で、改めて仕事の在り方を考え直す必要があると、誰もが実感したところだと思います。
これまでなかなか導入の進んでこなかったSkype等を利用したweb会議・テレビ会議、リモートワーク・在宅勤務、そしてそれに伴う進捗管理・成果管理等の人材管理の在り方。
9.11の際にはかなり話題になったBCP(事業継続計画)も、最近は下火になっていたような気がします。しかし、これまで専ら大震災等の自然災害を対象としていたBCPに、ウイルスの蔓延等によりオフィスビルが閉鎖された場合等、一箇所のオフィスに従業員を集めることが不可能になった場合を、追加で想定する必要が出てきたと思います。
日常的なリモートワークの導入可能性を積極的に検討することに加え、有事の際にオフィスワークからリモートワークへ切り替えられるような仕組み等、事業リスク回避のために何らかの形でリモートワークを取り入れることは、もはや不可避だと感じます。

しかしながら今回私が痛切に感じたのは、こうした働き方の多様性以上に、これまで当たり前のようになされてきた企業内の利益配分、社会における利益配分を抜本的に考え直す必要があるということです。

今回の有事で、私たちの生活を支えてくれている、本当に経済を動かしているのが誰であるかがよくわかったと思います。それは、当たり前のように一生懸命日々働いている方々(もちろん私もそうですが)です。実際に物を生産し、物流に貢献している方々。医療現場で感染の危険と日々隣り合わせで戦っている方々。
なぜか真面目に働くことが格好悪いとみなされているような世の中、「働いたら負け」なんて得意げに語るニートの特集を観たのは一度や二度じゃありません。不労所得で暮らすことがセレブみたいな風潮も少なからずあったと思います。

そしてここからは私の偏見が多分に入り込みます。
億単位で年収を稼ぐというユーチューバーが、この有事に少しでも経済を動かせますか。マスク1枚でも自分で作り、それを北海道から沖縄へ届けることができますか。疫学や医学に関する貴重な情報を提供してくれているごく少数の方を除いて、くだらない動画やゲーム実況動画のようなジャンク情報を垂れ流している連中が、マスク1枚より価値があるのでしょうか。
また、ワイドショーにおける芸能人の専門性のないコメントに、どれだけの価値があるのでしょうか。彼らがこの2~3か月で実のあることを言ってきたでしょうか。当初はウイルスで騒ぎ過ぎと揶揄し、その深刻さが理解され始めると政府対応が遅いとか、情報の受け手が正しく問題を理解するような手助けになったことが一度でもあったのでしょうか。

なぜ中身のないくだらないコメントが広く公共の電波を通じて拡散され、なぜくだらない動画を配信するユーチューバーが莫大な収入を手にして、真面目に経済に貢献している人間が少ない収入に甘んじなければならないのでしょう。普通に考えておかしくないでしょうか。

CM・広告という実態のないものに多額のお金が流れる仕組み、それが当たり前になっている社会、やはりそれはおかしいと思います。エンタメをなくせと言っている訳では、決してありません。しかしバランスがおかしいと思っています。
CM・広告それ自体に実体的な価値はありません。今回のウイルスの影響で、もっと実経済を重視するような社会の流れになってほしいと切に思っています。

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