幸せの確率(後半)

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そこで2つ目の選択肢です。それは、子どもに一生食うに困らないお金を稼げる能力を付けてやることだと思っています。子どもにお金が残せないのなら、子どもが自分でお金を稼げるようにしてやるしかない、まあ至極当たり前の話ですね。

ただこれは、当たり前のようで実はそう簡単な話ではないと思っています。
子どもが自分でお金を稼げるようにするために、いわゆる良い大学に入学させて、良い会社に就職させるような道を用意すればそれで良いのでしょうか。
一概にそうとは言えないですよね。。

大変失礼な例えになるかもしれませんが、お笑い芸人のウド鈴木さんやおバカタレントの鈴木奈々さんが、いわゆる普通のサラリーマンになるような道を進んでいたら、それほど成功していたとは思えません。今の成功は、やはり芸能界という世界に飛び込んだから得られたものだと思います。
本人たちの行動力はもちろん賞賛に値するものだと思いますが、そうした本人たちの行動を容認した親御さんの姿勢も、それに次いで賞賛すべきものだと思います。
(うちの子ども達に芸能界に飛び込めるほどの特殊な才能があるとは思えませんが、いざそうなったときに、私は手放しでその道を応援できるでしょうか…。)

芸能界はもっとも極端な例えだったかもしれませんが、例えば子どもがデザイナーになりたいとか、料理人になりたいとか、その世界で成功するのがひと握りであったり、特殊な能力を要求される環境であったりしたとき、私はどう対応すれば良いのでしょうか。

ところで、「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。
この逆を紹介するのもわかりやすい例になるかと思います。

私は自動車免許を持っていますが、免許を取って以来、一度も自動車を運転したことがありません。そもそも私は、自動車学校で自動車を運転しているときから、自動車の運転が苦痛でしょうがなかったです。
普段は大雑把な私ですが、運転に関してはもの凄く神経質になります。歩道を歩いている人がいきなり発作的に車道に駆け寄ってきたらどうしようとか、いらぬ想像ばかりしてしまうのです。
そんな私ですので、当然運転スキルを磨くなどというレベルではなく、教習中に特に運転が上達することはありませんでした。

職業選択の自由が保障されている日本に生まれて本当に良かったと思います。そうでなく、もし自動車を運転することを生業とするような職業を強制されていたら…。考えただけでもぞっとします。街から壁がなくなるまで自動車をぶつけていたかもしれませんから。

これらのことを総合すると、子どもが自分で選んだ道、自分で進みたいと思った道が、おそらく正解に一番近い道だということです。とは言っても、子ども達は都合の良い部分を過大評価しがちでしょうから、そこは親として修正してやる必要があるかと思います。
そして親も知らない世界なら、一緒になってその世界を勉強して、一緒になって悩んで、最初は一緒にその世界に踏み出すのが良いのかもしれません。

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